会長挨拶

 JICO(日本クラシカルオステオパシー学会)では現代に伝わる応用されたオステオパシーのテクニックを学ぶだけでなくA.Tスティル博士と共にオステオパシーの創成期を過ごした偉人たちの残した身体の原則を学び、それを治療に応用することによって様々な疾患に対処できる、『治せる施術家』を育成するために活動しております。

あらゆる手技療法とはツールにすぎません。このツールをオステオパシーの原則に応用して利用すればさらに効果的に患者さんを苦しみから解放させることが出来ると思います。

松澤和則写真

オステオパシー的な思考を加えずに治療を行ってもそれはオステオパシーではなく、ただの手技にすぎません。整体やカイロプラクティックなど、どのようなテクニックでもオステオパシーに取り入れて利用することが可能です。オステオパシーとはテクニックではなく、論理的な思考を求める学問であり身体の構造と機能との関連性を考慮した医学体系なのです。原則を理解せずに治療を行うことは設計図を無視して家を建築するようなものであり、これでは治療を効果的に行えないと思います。原則を学ぶことにより、疾患に対する正確な診断とアプローチは無限になると思います。

スティル博士は  Find it, fix it, and leave it alone 「見つけて、治して、あとはそのままにしておく」という言葉を唱えました。疾患の原因を身体のどこの部分をキーとして発原しているのかを見つけることが診断であり、これがとても難しいのです。
オステオパシーの原則の理解は正確な診断の大きな手助けになるはずです。

「温故知新」 我々と共に、古きを訪ねて新しきを知りましょう。

日本クラシカルオステオパシー学会
会長 松澤 和則

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